Ⅰ.Ⅱ.基礎医学+放射線診断学

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骨・軟部 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 / 異常像の読影とその分析

骨・軟部 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 a. 骨、関節 ・骨盤骨の構成 (2015 10) b. 筋、靭帯 異常像の読影とその分析 A. 原発性骨腫瘍 a. 骨肉腫、軟骨肉腫 b. ユーイング肉腫、脊索腫 B. 転移性骨腫瘍 a. 外部照射 (2017 41)  8Gy/1回 または 20Gy/5回 b. 内用療法〈塩化ストロンチウムSr-89,塩化ラジウム Ra-223〉  → 医学系 核医学ノートへ C. 軟部腫瘍 a. 悪性線維性組織球腫、脂肪肉腫 b. 線維肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫 D. 骨折、脱臼、変形 E. 奇形 F. 炎症 G. 変性
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小児・その他 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 / 異常像の読影とその分析

小児・その他 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 a. 骨年齢  b. 脳の髄鞘化 ・体重に占める水分量 (2014 20)  小児:80%  大人:60%   老人:50% ○細胞内液と外液のイオンの違い (2015 11) 細胞内液 細胞外液 Cl- 4 103 K+ 141 5 Na+ 10 142 Ma+ 多い 少ない ○細胞の構成要素と特徴 (2013 11) 構成要素 特徴 ★核 ・細胞の機能を制御する     ・構成:核膜、核基質、クロマチン、核小体 ・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している 細胞質 細胞膜 ・外界と細胞内を仕切る膜    ・半透明で、選択的透過性がある   ・主成分はリン脂質 ミトコンドリア ・好気呼吸の場      ・酸化的リン酸化を行う ・取入れた酸素を使い、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する 小胞体 ・物質の運搬の通路 ・粗面小胞体:表面のリボゾームでタンパク質を合成する ・滑面小胞体:脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝 リボソーム ・タンパク質合成の場 リソソーム ・物質を加水分解して、...
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造血器 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 / 異常像の読影とその分析

造血器 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 a. 骨髄 b. 脾臓、胸腺 ○脾臓 (2012 07) ・場所:左の上腹部、胃の後ろ、横隔膜の下、左腎の外側・形状:長さ12cm、幅7.5cm、厚さ5cm・働き:血球の破壊、貯蔵○胸腺 胸骨の後ろ、心臓の前に位置する心臓に乗るように存在するc. リンパ節〈領域リンパ節等〉(2012 9) リンパ液を回収し静脈に戻し、異物を塞き止める *総腸骨リンパ節までが骨盤内リンパ節○胸管 (2013 09、2012 6) 下半身と左上半身のリンパを集めるリンパ管 第二腰椎付近から始まり、左鎖骨下静脈と内頚静脈の合流点で静脈に入る○リンパ組織 (2017 13、2014 19、2013 15、2012 20)・一次的(中枢性)リンパ組織(器官):「胸腺」「骨髄」→ リンパ球の増殖分化の場・二次的(末梢性)リンパ組織(器官):「リンパ節」「扁桃」「脾臓」「腸管」「リンパ組織」→ 抗原に対する免疫返答の場・リンパ球:白血球の1種で、リンパと共に全身をめぐり、感染症などに対する免疫機構の中で働いている。 多能性幹細胞 → リンパ系幹細胞 → Tリンパ球 → B...
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婦人科 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 / 異常像の読影とその分析

婦人科 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 a. 子宮〈月経周期と子宮内膜等〉 (2016 06、2015 09)  b. 卵巣〈月経周期と卵胞等〉  ・子宮動脈:内腸骨動脈から分岐 ・骨盤MRIの信号強度(2015 38) T2強調において 子宮内膜:高信号 子宮接合層:低信号 子宮筋層:やや高信号 卵胞:高信号 子宮筋腫:低信号 子宮体癌:高信号 子宮頸癌:高信号c. 膣、外陰異常像の読影とその分析A. 子宮頸癌 (2017 49、2016 49、2014 54、2013 56、2012 51)・子宮頸がん治療ガイドライン2011年版で推奨されている治療法 FIGO分類 組織型 推奨される治療法 5年生存率 ⅠB1期、ⅡA1期 扁平上皮癌 放射線治療単独or広汎子宮全摘術 Ⅰ:80~90% Ⅱ:60~80% Ⅲ:40~60% Ⅳ:10~40% ⅠB2期、ⅡA2期 ⅡB期 扁平上皮癌 同時化学放射線治療or広汎子宮全摘術(+補助療法) ⅠB期、Ⅱ期 腺癌 原則として手術 Ⅲ期、ⅣA期 扁平上皮癌/腺癌 同時化学放射線療法 ・組織型  腺癌:手術がメイン 扁平上皮癌(基本的に扁平上皮が...
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泌尿器 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 / 異常像の読影とその分析

泌尿器 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 a. 副腎 b. 腎、尿管、膀胱、尿道 (2017 05 11、2016 10、2015 19 2014 18、2013 08 18、2012 ) ○腎臓 ・腎臓の構成  皮質:腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+ 近位尿細管 髄質:ヘレンループ + 遠位尿細管 + 集合管 ・ネフロン :腎小体と尿細管で構成 腎臓の構造上・機能上の単位で、片腎で約100万個。 ・機能:「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」「老廃物排出」 ・位置:右が下、左が上 ・重さ:130g×2 ・尿の生成  腎動脈:腹部大動脈から分岐して、腎静脈の後方に位置する    ↓  腎血流量:1200ml/min  腎小体(糸球体からボーマン嚢へ):血液をろ過し、原尿(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)にする   ↓                     原尿:100~150ml/min、150L/day  近位尿細管(毛細血管へ):ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収(能動輸送)   ↓              ヘレンループ(毛細血管へ):水分(10~20%)の...
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消化器 異常像の読影とその分析

異常像の読影とその分析 A. 食道癌 (2017 47、2015 59、2014 52 53 55、2013 55、2012、51) ・リンパ節転移が多い ・ⅠA :内視鏡切除、手術、化学放射線、5年生存率56% 内視鏡切除後、粘膜下層(SM)より深い場合、化学放射線療法または追加手術を行う ・ⅠB~ⅢC :手術(切除可能)、化学放射線(切除不能) 切除可能のII-III 期の5年生存率29% ・切除不能Ⅲ期、IV期 :化学療法、支持療法、5年生存率19% ・原発性頸部食道癌に対してはIMRTが有用 ・内視鏡切除後の放射線化学療法は追加手術と同等の成績 ・急性障害:皮膚炎、食道炎、肺炎 ・晩期性障害:食道穿孔、食道出血、心、肺障害 *照射前にステントを併用すると高率に重篤な合併症が発生するとする報告あり a. 放射線単独療法   国内:60~70Gy/30~35回 b. 化学放射線療法   国内:60Gy/30回 、シスプラチン+5-FUが標準 B. 膵癌(2015 24、2014 30) カルチノイド:消化管にできる低悪性度の腫瘍  a. 局所進行膵癌:切除不能例に対して化学放射線療...
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内分泌腺とホルモンの主な作用

○内分泌腺とホルモンの主な作用 (2017 12、2016 11、2015 20、 2014 12 17、2013 19) 内分泌腺 ホルモン 主な作用 脳下垂体 前葉 ★成長ホルモン(STH、GH) ・成長促進 ・代謝促進 ・血糖値上昇 ・睡眠中に多く分泌 ・欠乏→「小人症」「シモンス病」 過剰→「末端肥大症」「巨人症」 ★甲状腺刺激ホルモン(TSH) 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) 性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン) 黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンがある ★乳腺刺激ホルモン(PRL:プロラクチン) ・乳腺発達、乳汁分泌促進  ・排卵、黄体活動の抑制 中間葉 ★メラニン色素刺激ホルモン(MSH) ・メラニン形成を促進して皮膚を黒くする 後葉 ★オキシトシン(OT:子宮収縮ホルモン) ・乳腺取巻く近上皮細胞を収縮させ乳汁を放出 ★バソプレッシン(VP・ ADH) ・水の再吸収促進(抗利尿作用)  ・血圧上昇 ・欠乏→「尿崩症」 視床下部 下垂体前葉ホルモンの促進・抑制するホルモン×4つ (〇〇ホルモン放出ホルモン) ・脳下垂体前葉からのホルモン放出を促進あるいは抑制する ・成長ホル...
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消化器 診断に必要な正常X 線解剖と正常像

消化器 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 a. 食道、胃、小腸、大腸〈二重造影法等〉 ○食道 (2013 06) ・構成:25~30cmで頸部(入口~胸骨上縁)~胸部(~食道裂孔)~腹部(~胃)の3部位 ・生理的狭窄 :「咽頭との接合部」「気管の後ろ」「横隔膜」 内腔側から粘膜、筋層、外膜(重層扁平上皮、粘膜固有層、粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層、外膜) ○胃(2016 26、2015 07)・小弯に沿って縦走するひだがある○小腸(2016 7 9、2015 7、2012 07) ・大部分の栄養素は小腸で吸収される・ファーター乳頭:主膵管と総胆管が合流した共通管が十二指腸下行部に開口している部分・ケルクリング皺襞:小腸の内壁を構成する輪状ひだ・バウヒン弁:回腸と盲腸の境界にある弁 b. 肝、胆道〈肝区域、肝内胆管、肝外胆管〉○肝 (重さ:1400g)・肝細胞:2500万個・区分:計8葉 (1+左3+右4) (2016 05)右葉と左葉の境界:カントリー線(中肝静脈) 右葉の区分け(前後):右肝静脈    左葉の区分け(内外):肝鎌状間膜・流入血管は肝動脈(栄養)と門脈(機能) (201...
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乳腺 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 / 異常像の読影とその分析

乳腺 診断に必要な正常X 線解剖と正常像 a. 乳腺、乳管等(2016 04、2014 23、2013 24) 22% A=内側上方  7% B=内側下方   49% C=外側上方  12% D=外側下方   5% E=乳頭       5% 全体に及ぶもの  乳腺の量と乳がんの比率は比例 発生率:乳管>小葉 罹患率:40代後半がピーク 異常像の読影とその分析 ○マンモグラフィの悪性腫瘍の所見(2017 26、2015 40、2014 35、2013 37) ・辺縁 :悪性度:境界明瞭 < 微細分葉状、微細鋸歯状 < 境界不明瞭 < スピキュラ  ・濃度 :等濃度または高濃度 ・主な悪性所見 :境界不明瞭、スピキュラを有する高濃度腫瘤、微細線状、微細分岐状石灰化  *スピキュラ:周囲組織を巻き込むような線状構造物で悪性所見 *良性所見:「中心透亮性石灰化 」「粗大ポップコーン」「石灰乳(ティカップサイン)」 ○乳がん  非浸潤がん:乳管や腺葉にとどまっているもの20%  浸潤がん:乳管がん  パジェット病:1%未満  急性障害:食道炎、皮膚炎、骨髄抑制、肺炎  晩期性障害:肺線維症、脊...
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呼吸器、循環器 異常像の読影とその分析

異常像の読影とその分析肺癌 (2015 26、2012 24 57) ○病理組織型 (2013 25、2012 24) 治療のための組織型では小細胞癌と非小細胞癌にわけて考える  ・腺癌 :男性で50%、女性では70%    抹消型が多い、GGO陰影が特徴 ・扁平上皮癌 :30%   肺門部型が多い、空洞影が特徴 ・小細胞がん :15%   中枢型が多い ・大細胞癌 :抹消型が多い  *放射線感受性;小細胞がん>非小細胞がん A. 非小細胞肺癌  (2017 45、2016 46、2014 59) ・治療の第一選択は手術 ・予防照射領域:通常分割法では1.8〜2 Gy /40〜50 Gy ・GTV とそのマージン:60 Gy/30 回/6 週以上の線量   ・I-II 期:1 回1.2〜1.5 Gy の過分割照射や3 次元照射での線量増加 ・早期肺門癌:192Irの低線量率密封小線源を用いた腔内照射 a. 定位放射線照射(2012 57) ・末梢型Ⅰ期例 :原発巣のみへの45〜60 Gy/3〜10 回(48Gy/4回が多い)の短期高線量照射 腫瘍が縦隔に近接し,大線量が正常臓器に照射さ...
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