泌尿器
診断に必要な正常X 線解剖と正常像
a. 副腎
b. 腎、尿管、膀胱、尿道
(2017 05 11、2016 10、2015 19 2014 18、2013 08 18、2012 )
○腎臓
・腎臓の構成
皮質:腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+ 近位尿細管
髄質:ヘレンループ + 遠位尿細管 + 集合管
・ネフロン
:腎小体と尿細管で構成
腎臓の構造上・機能上の単位で、片腎で約100万個。
・機能:「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」「老廃物排出」
・位置:右が下、左が上
・重さ:130g×2
・尿の生成
腎動脈:腹部大動脈から分岐して、腎静脈の後方に位置する
↓ 腎血流量:1200ml/min
腎小体(糸球体からボーマン嚢へ):血液をろ過し、原尿(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)にする
↓ 原尿:100~150ml/min、150L/day
近位尿細管(毛細血管へ):ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収(能動輸送)
↓
ヘレンループ(毛細血管へ):水分(10~20%)の再吸収(能動輸送)
↓
遠位尿細管(毛細血管から):尿素、尿酸、アンモニア、クレアチニンの分泌
↓ (毛細血管へ):水分・無機塩類の再吸収(ホルモン支配)
集合管:尿量:1350ml/day
↓
腎杯 → 腎盂 → 尿管 → 膀胱 → 尿道
c.
前立腺、精嚢 (2014 10、2013 10)
d. 精巣
・前立腺:T2強調で辺縁が高信号
腫瘍はT2で低信号、DWIで高信号となる
異常像の読影とその分析
○前立腺がん
(2017 16 48 57、2016 19 48、2015 27、2013 26 34 57、2012 21 53)
腺癌がほとんどを占め、辺縁部位が好発部位である
予後因子:治療前PSA値、Gleason分類、TNM分類
高リスク群:内分泌療法併用
低リスク群:外部照射単独または小線源療法
60代後半に罹患率のピークを迎える
リンパ、骨(腰椎や骨盤)に転移しやすい
経直腸的超音波検査で原発巣の検査
A.
前立腺癌外部照射
(2017 48、2015 60)
高リスク群では長期(2~3年)のホルモン療法(内分泌療法)併用
手術と比較して、男性機能、尿路系機能に対するQOLが高い
急性障害:下痢、皮膚炎、直腸出血、頻尿
晩発障害:直腸出血(最も多い)、膀胱出血、尿道狭窄
a.
三次元原体照射〈3D-CRT〉
4門以上の固定多門照射、回転原体照射
通常:70Gy/35回
全摘後照射:60〜64Gy
程度の線量
b.
強度変調放射線治療〈IMRT〉
5門以上、回転照射
74~78Gy/37~39回
寡分割照射:??Gy/26回
c.
粒子線治療〈陽子線治療、重粒子線治療〉
B.
前立腺癌小線源治療 (2016 ??、2015 60、2014 59)
遠隔転移、余命5年未満は適応外
・低リスク群:I-125シード線源単独
・高リスク群:外部照射との併用、ホルモン療法併用照射
a. 低線量率〈LDR〉
b. 高線量率〈HDR〉
C.
膀胱癌
a. 化学放射線療法:シスプラチン等併用照射
D.
その他の泌尿器腫瘍(2016 48)
a. 腎細胞癌:淡明細胞型腎細胞がんが最も多い組織型
b. 腎盂癌、尿管癌
c. 精巣腫瘍;所属リンパ節への術後照射
・陰茎がん:電子線局所照射またはモールド照射
E. 奇形
F. 外傷
G. 炎症
H. 尿路結石:シュウ酸カルシウムは不透明
I. 水腎症
J. 腎嚢胞性疾患
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