婦人科
診断に必要な正常X 線解剖と正常像
a. 子宮〈月経周期と子宮内膜等〉 (2016 06、2015 09)
b. 卵巣〈月経周期と卵胞等〉
・子宮動脈:内腸骨動脈から分岐
・骨盤MRIの信号強度(2015 38)
T2強調において
子宮内膜:高信号
子宮接合層:低信号
子宮筋層:やや高信号
卵胞:高信号
子宮筋腫:低信号
子宮体癌:高信号
子宮頸癌:高信号
c. 膣、外陰
異常像の読影とその分析
A.
子宮頸癌
(2017 49、2016 49、2014 54、2013 56、2012 51)
・子宮頸がん治療ガイドライン2011年版で推奨されている治療法
FIGO分類 |
組織型 |
推奨される治療法 |
5年生存率 |
ⅠB1期、ⅡA1期 |
扁平上皮癌 |
放射線治療単独or広汎子宮全摘術 |
Ⅰ:80~90% Ⅱ:60~80% Ⅲ:40~60% Ⅳ:10~40% |
ⅠB2期、ⅡA2期 ⅡB期 |
扁平上皮癌 |
同時化学放射線治療or広汎子宮全摘術(+補助療法) |
|
ⅠB期、Ⅱ期 |
腺癌 |
原則として手術 |
|
Ⅲ期、ⅣA期 |
扁平上皮癌/腺癌 |
同時化学放射線療法 |
・組織型
腺癌:手術がメイン
扁平上皮癌(基本的に扁平上皮がん):化学放射線治療も可
・治療期間:8週間を超えると予後不良
・病気:Ⅰ~Ⅱ期については手術と根治的放射線治療の生存率に差がない
・術後照射はIMRTならば有効
b.
化学放射線療法
局所進行例で推奨されている
c.
腔内照射、組織内照射
・線量評価点
A点:子宮孔より2cm頭側、2cm外側の点
原発巣の線量(病巣線量)の指標(以前は直腸・膀胱障害の指標にもなっていた)
B点:骨盤浸潤やリンパ節転移の治癒と腸管の副作用への指標
・中央遮へい
:腔内照射併用の場合、アイソセンタ面で幅が3~4cmとなる中央遮へいをする
リンパ節領域と子宮傍結合織の照射継続を目的とする
*術後症例に対しては行わない
B.
子宮体癌 (2017 22)
組織型は腺癌が大部分を占める
a. 腔内照射
b. 外部照射
C. その他の婦人科腫瘍
a. 膣癌
b. 外陰癌
c. 卵巣腫瘍
D. 奇形
E. 妊娠
F. 卵巣嚢胞性疾患
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