○内分泌腺とホルモンの主な作用
(2017 12、2016 11、2015 20、 2014 12 17、2013 19)
内分泌腺 |
ホルモン |
主な作用 |
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脳下垂体 |
前葉 |
★成長ホルモン(STH、GH) |
・成長促進 ・代謝促進 ・血糖値上昇 ・睡眠中に多く分泌 ・欠乏→「小人症」「シモンス病」 過剰→「末端肥大症」「巨人症」 |
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★甲状腺刺激ホルモン(TSH) |
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副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) |
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性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン) |
黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンがある |
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★乳腺刺激ホルモン(PRL:プロラクチン) |
・乳腺発達、乳汁分泌促進 ・排卵、黄体活動の抑制 |
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中間葉 |
★メラニン色素刺激ホルモン(MSH) |
・メラニン形成を促進して皮膚を黒くする |
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後葉 |
★オキシトシン(OT:子宮収縮ホルモン) |
・乳腺取巻く近上皮細胞を収縮させ乳汁を放出 |
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★バソプレッシン(VP・ ADH) |
・水の再吸収促進(抗利尿作用) ・血圧上昇 ・欠乏→「尿崩症」 |
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視床下部 |
下垂体前葉ホルモンの促進・抑制するホルモン×4つ (〇〇ホルモン放出ホルモン) |
・脳下垂体前葉からのホルモン放出を促進あるいは抑制する ・成長ホルモン放出ホルモンはソマトスタチン |
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松果体 |
★メラトニン |
・概日リズムに関連(分泌が多いと眠くなる) ・黒色色素胞を収縮させる ・生殖腺の発達及び活動を抑える |
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甲状腺 |
★サイロキシン(チロキシンT4) ★トリヨードサイロニン(T3) |
・神経の発達と機能維持 ・血糖値上昇、体熱産生、蛋白質、脂肪、炭水化物代謝、の促進 ・過剰→「バセドウ病」 ・欠乏→「クレチン病」「粘液水腫」 |
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★カルシトニン(CT) |
・骨へのCaとPの沈着、尿細管でのCaの分泌の促進または抑制 |
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副甲状腺 (上皮小体) |
★パラソルモン(上皮小体ホルモン:PTH) |
・骨のCaを血中に遊離 、尿細管でのCaの再吸収を促進 ・尿細管でのPの吸収を抑制 ・過剰→「骨軟化症」「くる病」 ・欠乏→「テタニー症」 |
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副腎 |
皮質 |
束状帯 |
糖質コルチコイド ★代表:コルチゾール |
・肝臓に貯蔵されているグリコーゲンをグルコースに分解促進 ・抗炎症・抗アレルギー作用 ・ストレスに反応 ・過剰→「クッシング症候群」 |
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球状帯 |
電解質コルチゾイド ★代表:アルドステロン |
・尿細管でのNa+・水分の再吸収、K+排泄促進 →血圧調節 ・過剰→「アルドステロン病」 |
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網状帯 |
性ホルモン ★代表:アンドロゲン |
・思春期男性の第2次性徴 ・欠乏→「アジソン病」 |
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髄質 |
★アドレナリン(エピネフィリン) |
・ともに、交感神経活動に類似の作用 ・アドレナリン:全身的な作用を強く引き起こす ・ノルアドレナリン:末梢血管に特に強く作用して血圧を上昇させる ・褐色細胞腫では、副腎髄質ホルモン過剰となる |
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ノルアドレナリン |
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膵臓 |
α細胞 |
★グルカゴン |
・肝臓に貯蔵されているグリコーゲンの分解促進 |
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β細胞 |
★インスリン |
・グリコーゲンの合成促進 ・細胞の糖取り込み(糖の消費)を促進 ・過剰→「低血糖症」 ・欠乏→「糖尿病」 |
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δ細胞 |
★ソマトスタチン |
グルカゴン、インスリンの分泌抑制 |
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生殖腺 |
卵巣 |
卵胞 |
★エストロゲン |
・女性第2次性徴の促進 ・排卵、子宮粘膜の周期的増殖誘発 |
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黄体 |
★プロゲステロン |
・子宮粘膜の腺分泌、乳腺の発育の促進 ・排卵の抑制 ・妊娠の維持 |
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精巣 |
★アンドロゲン(の一部がテストステロン) |
・男性第2次性徴の発現・成熟を促進 ・体組織蛋白の合成促進 |
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内分泌でない器官 |
胎盤 |
★ヒト絨毛性(ゴナドトロピン)性腺刺激ホルモン(hCG) |
・妊娠すると尿への性腺刺激ホルモンの排泄が著しく増加 ・プロゲステロンの放出促進 |
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腎臓 |
レニン(傍糸球体細胞から分泌) |
血圧低下時に血管を収縮させ、循環血液量を増やし、血圧上昇させる |
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エリスロポエチン(EPO) |
赤血球の生成を促進 |
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心臓 |
心房性ナトリウム利尿ペプチド |
Na+の排泄を促進 |
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消化管腺 |
十二指腸 粘膜 |
セクレチン |
・膵液、ペプシンの分泌促進 |
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コレシストキニン パンクレオザイミン |
・膵液消化酵素の分泌促進 ・胆嚢収縮 ・オッディの括約筋弛緩 |
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胃(幽門部) |
★ガストリン |
・塩酸、ペプシノーゲンの分泌促進 |
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耳下腺 |
パロチン |
・骨の成長、蛋白代謝、血糖低下に影響を及ぼす |
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*ドーパミン:アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体で、運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。
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