乳腺
診断に必要な正常X 線解剖と正常像
a.
乳腺、乳管等(2016 04、2014 23、2013 24)
22% A=内側上方 7% B=内側下方
49% C=外側上方 12% D=外側下方
5% E=乳頭 5% 全体に及ぶもの
乳腺の量と乳がんの比率は比例
発生率:乳管>小葉
罹患率:40代後半がピーク
異常像の読影とその分析
○マンモグラフィの悪性腫瘍の所見
(2017 26、2015 40、2014 35、2013 37)
・辺縁
:悪性度:境界明瞭 < 微細分葉状、微細鋸歯状 < 境界不明瞭 < スピキュラ
・濃度
:等濃度または高濃度
・主な悪性所見
:境界不明瞭、スピキュラを有する高濃度腫瘤、微細線状、微細分岐状石灰化
*スピキュラ:周囲組織を巻き込むような線状構造物で悪性所見
*良性所見:「中心透亮性石灰化
」「粗大ポップコーン」「石灰乳(ティカップサイン)」
○乳がん
非浸潤がん:乳管や腺葉にとどまっているもの20%
浸潤がん:乳管がん
パジェット病:1%未満
急性障害:食道炎、皮膚炎、骨髄抑制、肺炎
晩期性障害:肺線維症、脊髄症、心外膜炎(稀)、心不全(稀)
A.
早期乳癌に対する温存乳房照射
(2016 47、2015 58、2013 54、2012 56)
絶対的禁忌:妊娠中,患側乳房や胸壁に照射歴あり
相対的禁忌:背臥位にて患側上肢の挙上が困難,膠原病,色素性乾皮症
70歳以上で低リスクで内分泌療法が実施されるのであれば省略可能
a.
全乳房照射
45~50Gy/25~28回、エネルギー:4~6MV
・照射方法
:Tilting technique(ビーム軸を5°程度振る方法)、ハーフフィールド法(鎖上含む場合)
Field in
field法:dynamic
MLCで高線量部の線量を下げる方法
術後20週を超えずに開始することが進められる
非浸潤性乳管がんにも有意
b.
ブースト照射
:10
Gy/5 回,腫瘍床の総線量を60〜66 Gyとする
c. 加速乳房部分照射
:42.5 Gy/16 回
d.
鎖骨上リンパ節領域への照射
:ハーフフィールドブロック法
B.
進行乳癌
a. 乳房切除後放射線療法〈PMRT〉
局所領域再発を予防するとともに生存率の向上
線量は温存照射と同様
C. 再発乳癌
a. 乳房内再発、胸壁再発、腋窩再発、鎖骨上リンパ節再発、胸骨傍リンパ節再発
D. 炎症
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