4. 画像処理
A. フィルタ処理 *計算問題 (2015 記述、2014 35)
a. 平滑化
b. 低域通過型
c. 先鋭化
○前処理フィルタ (2014 36)
・画像復元用
Wiener:入力画像と出力画像との間の平均二乗誤差を最小にする復元フィルタ
Metz:MTFの関数によって表現される復元フィルタ
・画像加工用
Butterworth:高周波成分をカットし、画像の統計雑音を取り除く(低域通過)。
カットオフ周波数が高ければ、より高い周波数をカットする
スムージングフィルタ:高周波雑音の除去
○再構成フィルタ (2014 36、2012 36)
・フィルタ補正逆投影法
:高周波強調を行って再構成時のボケを補正する(ramp)フィルタ
Ramachandranフィルタ:高周波領域をサイン関数で遮断したもの:「Shepp&Logan」
:実空間上でスムージング関数を重畳積分したもの:「Chesler」
B. 減弱補正
a. Sorenson 法
b. Chang 法
c. 外部線源法 (2012 36 38)
○均一な吸収体に対する補正法
・ソレンソン法:各投影データに対して補正する前処置法
均一な減弱係数分布を仮定した減弱補正法
・Chang法:再構成後の断層像に対して行う後処置法
簡便だが、過補正や補正不足などが起こりうる
○不均一な吸収体に対する補正法 (外部線源法)
減弱係数分布は透過型CT(TCT)スキャンより得ら、次のようなものがある。
・外部線源法:校正用外部線源(68Ge-68Ga(β+))、241Amなど
測定時間15~20分
・137Cs(661kev):測定時間10分
・X線CT法:測定時間1分
データを数種類のセグメントに分けるSAC法が一般的
○PETの減弱補正(2017 記述、2013 36)
「線源の深さ」に関係なく、両光子が被写体を横切る「距離」と「断面のμ値」によってのみ決まる
(1)校正用外部線源を用いた、ブランク(ノーマライズド)スキャン(B)
:PETの画素の基準放射能及び検出器感度とそのばらつきの補正のために行う
ブランクスキャン=R:線源の放射能 × D:検出器感度
板状線源67Ge–68Gaを連続回転させる
(2)外部線源またはX線CTを用いたトランスミッションスキャン(T)
:µマップ作成のために行う
Ⅰ.Ge-67-Ga-68を用いる場合:SAC法かその他雑音処理で可だが、3Dでは不適
Ⅱ.Cs-137を用いる場合:既知濃度のβ+線源円筒ファントムの測定と、そのエネルギー差の補正が必要
Ⅲ.CTによる場合:分解能の平滑化と連続スペクトルの補正が必要で、短時間で統計誤差が小さい
「CTの被ばく」
「FOVの違い(トランケーションアーチファクト)」
「時間分解能の違い」が問題となる
*SAC法
:得られたデータはノイズが大きいため、データを自動的に肺、軟部、骨などのいくつかのμ分布にセグメント化する
511keVにおけるμ分布に変換後、Tを算出
(3)RI投与後のエミッションスキャン(E)
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