トレーサ動態、定量解析 / その他核医学で使用される機器

5. トレーサ動態、定量解析

A. 代謝パラメータ、機能情報

a. 血流量

Z-score (2016 45

 :「e-ZIS」「3D-SSP」での解析に使用

  値が大きいと血流低下を示す

 Z-score(正常群平均ピクセル値  症例ピクセル値)/(正常群標準偏差)

 

・マイクロスフィア法,ARG法:I-123-IMPでの解析方法

 

Patlak plot法:Tc製剤を用いた採血を必要としない脳血流定量法

       ROI大動脈弓大脳半球に設定する

 

b. グルコース代謝 (2016 47

18F-FDG       18F-FDG-6リン酸  GLUTに認識されない

    ヘキソキナーゼ

 

・ミカエリスメンテン式:酵素反応の速度に関する式

 

c. 薬物代謝  

d. 受容体結合情報

 

B. コンパートメントモデル (2015 372013 記述)

a. 12 組織コンパートメント b. クリアランス c. 代謝トラッピング

 普遍性の高い生理学的パラメータ(血流、代謝機能など)を得られる定量解析法

 コンパートメント間を薬剤がどのように移動するかをTAC時間放射能曲線)からモデル化して、コンパートメント間の移動定数を定量値として算出することが目的

 1.モデルの構築

 2.モデルパラメータの決定

 3.解析結果の判定

 *Fickの原理:質量保存則

 

C. 定量解析

a. 関心領域(ROI)処理  

b. 時間放射能曲線(TAC)  

c. 輪郭抽出処理  

d. 機能画像処理、代謝画像処理  

e. バックグラウンド処理  

f. ゲート処理

g. SUV (2014 422015 372012 49 記述)

・解析方法(半定量化指標)  

SUV
全身に均一に分布すれば
SUV=1.0となる。悪性の場合はSUV2.53.0程度

PET装置とドーズキャリブレータの間で正確なクロスキャリブレーションを行う必要がある


インビトロ検査で用いる機材

・ウェル型シンチレーションカウンタ 〈電離箱式、シンチレータ式〉(2015 39

排水中の放射性同位元素の濃度を測定

 主に無機シンチレータを用いる。幾何学的効率が良い

 計数率に影響する因子:「液量」「核種」「分解時間」「試験管の材料」「測定資料の位置

 自己吸収の影響を受ける

 

・液体シンチレーションカウンタ (2017 49

低エネルギーβの測定に適している

 自己吸収外部吸収が無視できる。同時計数回路を用いる。エネルギーが高いと計数効率が高い

 クエンチングにより計数率が低下する

 検出効率は3H(18keV)に対して60%前後、14C(156keV)に対して90%程度

 

その他機器
・コンプトンカメラ2017 50

 散乱部と吸収部の2層によってガンマ線の方向の可視化をする

 コリメータは不要

 エネルギー方向性を測定できる

 

 

・</ span>ドーズキャリブレータ2016 記述、2015 332013 37

井戸型の形状で高感度の加圧ガス封入型が主流(その他に常圧空気電離箱やプラスチックシンチレータ)

 放出される光子のエネルギーに依存して電離箱内に生じるイオン量が異なるため,正確な放射能を求める際には測定する核種の感度係数(空気衝突カーマ率定数)を装置に入力することで正確な放射能量を測定できる

 

・クロスキャリブレーションスキャン (PETとドーズキャリブレータ間など) 

幾何学的効率の異なる複数の測定器を用いて放射能濃度や生体機能量の絶対値を計算するため,これら測定器間の相互較正係数が必須になり、この相互較正係数の測定のこと

経時的な感度変化が無視できる頻度(数ヶ月 1 回程度)で定期的に測定する

 

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