○核医学検査の薬剤まとめ
(撮影時間、投与方法)
|
診断機能 |
放射性医薬品 |
検査時間 |
脳 |
血流量 |
「99mTc-HM-PAO」 「99mTc-ECD」 |
HMPAO:5~30分後 ECD:5分以後 |
「123I-IMP」 |
早期相15~30分後 後期相3~5時間後 |
||
脳脊髄腔 |
「111In-DTPA」 |
腰椎穿刺後3,5,24,48時間後に約20分間 |
|
神経受容体 |
「123I-イオマゼニル(IMZ)」 |
静注3時間後 |
|
「18F-FDOPA」 |
静注1~2時間後 |
||
心臓 |
心筋血流量 |
「201TlCl」 |
静注10分後10分間、3時間後30分間 |
「99mTc-MIBI」 「99mTc-TF」 |
静注30分後30分間、3時間後二回目検査 |
||
心プールシンチ |
「99mTc-RBC」 「99mTc-DTPA(-HAS)」 |
静注直後から30分間 |
|
脂肪酸代謝 |
「123I-BMIPP」 |
静注30分後30分間 |
|
神経伝達 |
「123I-MIBG」 |
静注20分後、3時間後に30分間 |
|
心筋梗塞 |
「99mTc-ピロリン酸(PYP)」 |
静注3時間後30分間 |
|
「111In-抗ミオシン抗体」 |
|
||
肺 |
肺血流 |
「99mTc-MAA」 |
静注直後から5分間 (静脈の場合は30分間) |
換気機能 |
「133Xe」「81mKr-ガス」 |
経気道吸入直後から30分間 |
|
吸入シンチ |
「99mTc-ガス」 「99mTc-DTPA」 |
経気道吸入直後から30分間 |
|
「99mTc-HSA」 「99mTc-フチン酸」 |
経気道吸入 |
||
消化管 |
肝シンチ |
「99mTc-フチン酸」 「99mTc-スズコロイド」 |
静注20分後30分間 |
肝受容体シンチ |
「99mTc-GSA」 |
静注直後から30分間 |
|
肝胆道シンチ |
「99mTc-PMT」 |
静注直後から2時間 |
|
唾液腺シンチ |
「99mTcO4–」 |
静注直後から1時間 |
|
腎臓 |
腎静態シンチ |
「99mTc-DMSA」 |
静注2時間後20分間 |
腎動態シンチ |
「99mTc-DTPA」 「99mTc-MAG3」 |
静注直後から20分間 |
|
内分泌 |
甲状腺シンチ |
「Na123I」「Na131I」 |
経口投与後3(123I)、24(131I)時間後20分間 |
「99mTcO4–」 |
静注直後から1時間 |
||
副甲状腺シンチ |
「99mTc-MIBI」 |
静注30,60,120分後10分間 |
|
「201TlCl」「99mTcO4–」 |
静注10分後から10分間、20分後5分間 |
||
副腎髄質シンチ |
「131I-MIBG」 |
静注24,48時間後30分間 |
|
副腎皮質シンチ |
「131I-アドステロール」 |
静注3,5,7日目30分間 |
|
骨 |
シンチ |
「99mTc-MDP」 「99mTc-HMDP」 |
静注3時間後20分間 |
造血系 |
骨髄シンチ |
「111In-Chloride(InCl3)」 「59Fe」「52Fe」 |
静注48時間後30分間 |
「99mTc-スズコロイド」 |
静注30分後 |
||
リンパ節 |
「99mTcスズコロイド」 |
皮下注入1,4,20~24時間後 |
|
「99mTcアルブミン」 |
皮下注入30,60分後 |
||
脾臓シンチ |
「99mTcスズコロイド」 「障害99mTc赤血球」 |
静注1時間後 |
|
腫瘍炎症 |
SPECT |
「67Gaクエン酸」 |
静注6,48~72時間後に30分間 |
「201Tl+」 |
静注10分後と3時間後に30分間 |
||
PET |
「18F-FDG」 |
静注60分後 |
1. 放射性医薬品
A. 放射性医薬品の特徴
a. 核種
b. 標識化合物
c. 物質量〈トレーサー量〉
d. 副作用〈薬理作用〉
e. 物理的半減期、生物学的半減期、有効半減期
f. 集積機序〈単純拡散、化学吸着、イオン交換、能動輸送、代謝基質、受容体結合、エネルギー源〉
B. 製造法、調製法、品質管理
a. ジェネレータ〈カウ〉とミルキング
○99Mo-99mTcジェネレータと標識法 (2017 32、2012 33)
・ミルキングの方法
1,親核種99Moをアルミナ(酸化アルミニウム)樹脂に吸着させ、カラムに詰める
2,溶出液(生理食塩水)を流して、99mTc O4–を溶出する
放射平衡が成り立つのは72時間後
24時間後に87%(極大値)
48時間後に94%となる
b. 放射性医薬品の調製
c. キレート結合
C. 品質管理<QC>
a. 放射化学的純度
・収率
目的の物質を得るためのプロセスにおいて、
理論上得ることが可能な最大量に対する実際に得られた量の比率
★放射化学的純度(標識率)
(2017 31)
=「目的標識化合物の放射能」÷「全体の放射能」×100[%]
・放射性核種純度 (2012 33)
=「目的RIの放射能」÷「全体の放射能」×100[%]
・純度検定
化学的純度+放射化学的純度
コメント