Ⅴ.放射線生物学

対策ノート 

人体への影響 / 腫瘍、治療に関与する因子

3. 人体への影響 A. 組織、臓器に対する作用と機能維持 a. 感受性   b. 耐容線量  c. 分裂組織、非分裂組織  d. リスク臓器〔パラレル(並列)臓器、シリアル(直列)臓器〕 (2017 59、2014 51、2013 65、2012 65) ・並列臓器 :「肝」「肺」「腎臓」 機能損傷に至る線量を照射された部位の臓器全体に占める体積の割合に左右されるため,DVH解析が有効 ・直列臓器 :「消化器」「脊髄」「中枢気管支」  耐用線量の把握が有効 e. 組織構造〈部分的照射、繊維化、機能低下、幹細胞〉 f. 早期反応   g. 晩期反応 → 医学系まとめノートへ B. 個体レベルの作用    a. 機能低下    b. 個体死    c. 胎児被ばく    d. 発がん C. 放射線防護の生物学   a. 確率的影響   b. 確定的影響   c. 早期組織反応   d. 晩期組織反応 D. 放射線障害(有害事象)と回復    a. 非回復性障害    b. 回復性障害 4. 腫瘍、治療に関与する因子 A. 腫瘍、正常組織に対する作用 a. 悪性腫瘍の効果修飾要因〈幹細胞の...
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生物学的基礎過程

2. 生物学的基礎過程 A. DNA、染色体の損傷、異常、修復 (2013 61) a. 初期損傷〈一本鎖切断、二本鎖切断、塩基損傷、塩基欠失、架橋形成〉 b. 染色体異常 c. 直接作用、間接作用  d. 修復〔相同組換え〈HR〉修復、非相同末端結合〈NHEJ〉修復、除去修復、誤修復〕 (2017 52、2016 53、2014 62、2013 61、2012 62) ○一本鎖の損傷:大部分が数分以内に修復される (1) 光回復:損傷の直接消去 (2) 除去修復:塩基、ヌクレオチド、ミスマッチの除去 (3) 組み換え修復 ○二本鎖の損傷:修復には数時間かかる (4) 非相同末端結合 全細胞周期で起こりうる 切断端の損傷部位が取り除かれた後、直接ヌクレオチドが挿入されて再結合が起こる 間違った遺伝情報を持つようになる場合が多く、染色体の組換えなども起こしやすいので、細胞の機能を回復できない場合がある (5) 相同組み換え修復 姉妹染色分体の存在する S期の終わりからG2期に起こりうる  ヌクレアーゼとヘリカーゼによって一本鎖部分が残るように切断端の前後が切出され、損傷を受けていない相同...
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生物学的作用

1. 生物学的作用 A. 物理的過程 a. 電離   b. 励起 c. 線エネルギー付与〈LET〉[keV/µm]  (2017 55、2016 58、2015 61、2014 61、2012 61) ・低LET放射線 :「X・γ線」「β線」「電子線」「陽子線」   間接作用による1本鎖切断がメイン(70%程度) ・高LET放射線 :「α線」「中性子線」「重イオン線」   直接作用による2本鎖切断がメイン ○RBE (2017 55、2015 63 68) 「ある効果を得るのに必要な基準放射線の吸収線量」 RBE=――――――――――――――――――――――― 「同じ効果を得るのに必要な試験放射線の吸収線量」  「生物学的効果」「生物の種類」「線量率」 「酸素濃度」「生理的条件」「増感剤」によってRBEは変化する ・基準放射線:放射線医学では250keVのX線          それ以外は60Coγ線 ・炭素線のRBE:2~5   ・陽子線のRBE:1~1.1 ○OER (2015 64) 「無酸素下である効果を得るのに必要な線量」 OER=―――――――――――――――――――― 「...
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生物学的作用

A. 物理的過程 a. 電離  b. 励起 c. 線エネルギー付与〈LET〉[keV/µm] (2017 55、2016 58、2015 61、2014 61、2012 61) ・低LET放射線:「X・γ線」「β線」「電子線」「陽子線」         間接作用による1本鎖切断がメイン(70%程度) ・高LET放射線:「α線」「中性子線」「重イオン線」         直接作用による2本鎖切断がメイン ○RBE (2017 55、2015 63 68) 「ある効果を得るのに必要な基準放射線の吸収線量」 RBE=―――――――――――――――――――――――― 「同じ効果を得るのに必要な試験放射線の吸収線量」  「生物学的効果」「生物の種類」「線量率」「酸素濃度」「生理的条件」「増感剤」によってRBEは変化する ・基準放射線:放射線医学では250keVのX線        それ以外は60Coγ線 ・炭素線のRBE:2~5  陽子線のRBE:1~1.1 ○OER (2015 64、) 「無酸素下である効果を得るのに必要な線量」 OER=―――――――――――――――――――――――――― ...
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