物理系科目

Ⅰ.放射線物理学

3.電離放射線 ― その他 ― /4.放射線源

D. 重荷電粒子線と物質との相互作用 a. ブラッグピーク  (2015 09)  エネルギーが大きいとピークの幅は大きくなる  b. 大角ク−ロン散乱、多重ク−ロン散乱 ○多重クーロン散乱   (2012 07)  物質を通過する荷電粒子は物質中の原子核のクーロン場によって多数回の散乱を受ける  モリエール理論で説明される c. フラグメンテーション   d. 核反応 e. 飛程  (2017 15、2014 08、2012 08)  $$飛程R∝\frac { 1 }{ m } ×(\frac { E }{ Z } )^{ 2 }∝\frac { m }{ z^{ 2 } } ×{ v }^{ 4 } $$   E:荷電粒子のエネルギー v:荷電粒子の速度   z:荷電粒子の原子番号  m:荷電粒子の原子番号 *α粒子の飛程R ≒ 0.3E3/2 (空中での場合) ・最大飛程 > 外挿(実用)飛程 > 平均飛程 ・質量が大きいため、進行方向は変わらない。停止付近で阻止能が大きくなる ・陽子の飛程(2015 41、2012 46)  水中で200MeVで25.96cm  f. 阻止能...
対策ノート 

法律 / 施行令

1. 放射線障害防止法、関係法令 A. 法律 a. 原子力基本法  文部科学省の管轄 (2016 83) ・放射線障害防止法 第一章 第一条 (2017 81) この法律は、原子力基本法の精神にのつとり、放射性同位元素の使用、販売、賃貸、廃棄その他の取扱い、放射線発生装置の使用及び放射性同位元素又は放射線発生装置から発生した放射線によって汚染された物(以下「放射性汚染物」という。)の廃棄その他の取扱いを規制することにより、これらによる放射線障害を防止し、公共の安全を確保することを目的とする。   b. 放射線の定義 ○原子力基本法(放射線障害防止法) (2015 71、2013 75) (1) アルファ線、重陽子線、陽子線その他の重荷電粒子線及びベータ線 (2) 中性子線 (3) ガンマ線及び特性エックス線(軌道電子捕獲に伴って発生する特性エックス線に限る。) (4) 1メガ電子ボルト以上のエネルギ一を有する電子線及びエックス線   ○診療放射線技師法 (1) アルファ線及びベータ線及びガンマ線    (2) 1メガ電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線 (3) エックス線 (4) ...
対策ノート 

施行規則 / 告示

C. 施行規則  a. 施設基準 ○装置、器具、同位元素使用室及び施設の構造施設基準のまとめ (2016 87、2014 74、2013 74)   ★画壁等 ★主要構造部等 ★常時出入口 扉等 標識 注意事項掲示 ★エックス線診療室 画壁等の外側における 実効線量が1mSv/w 以下に遮蔽       室・施設を示す標識 放射線障害の防止に必要な注意事項を掲示 ★発生装置使用室/ 粒子線装置使用室   1箇所、 放射線発生時の自動表示装置   照射装置使用室 耐火構造、不燃材料   照射器具使用室   1箇所   装備機器使用室   耐火構造、不燃材料   閉鎖設備器具 同位元素使用室 画壁等の外側における実効線量が1mSv/w 以下に遮蔽 1箇所   陽電子同位元素使用室   貯蔵施設 耐火構造・特定防火設備に該当する防火戸 鍵等閉鎖設備器具 廃棄施設     放射線治療病室       ・エックス線診療室:室内にX線装置の操作場所を設けない(必要な防護物を設けた場合を除く)   ・装備機器使用室:「間切り等の放射線障害予防措置」   ・同位元素使用室:「準備室と診療を行う室を区画...
スポンサーリンク
対策ノート 

医療法及び同施行規則

2. 医療法及び同施行規則 A. 法律 ・厚生労働省の所管 a. 適用範囲 b. 放射線の定義  → c. 人体への照射 ○ 放射性同位元素 以下に掲げるものについては医療法との二重規制を防ぐという観点から、放射線障害防止法の規制対象から除かれ、医療法において規制を行っている。 ・ 医薬品 ・ 治験薬 ・ 院内製造された陽電子断層撮影診療用放射性同位元素 ・ 診療用放射線照射器具(体内に永久挿入されたものに限る)   ○在宅医療 (2015 75) ・エックス線撮影のみとし、透視は行わないこと。 ・歯科用X線撮影を行うことができる ・X線装置の保守管理は必要不可欠である。 ・撮影時に家族は患者から2m以上はなれて待機する。 ・撮影者は0.25mm鉛当量の防護衣を着用する。   B. 施行規則 ○装置の定義 (2013 73 75、2012 71 76) 名称 定義 ★装置 エックス線装置 定格出力の管電圧が10kV以上でエネルギーが1MeV未満の診療用エックス線装置 「X線撮影装置」 「X線CT装置」 「血管撮影装置」 診療用高エネルギー放射線発生装置 1MeV以上のエネルギーを有する...
対策ノート 

労働安全衛生法及び電離放射線障害防止規則 / その他の関連法規 / 医療倫理

3. 労働安全衛生法及び電離放射線障害防止規則 A. 法律 ・厚生労働省の所管(2016 83)   ・作業環境測定 第五十五条 (2017 86) 事業者は、第五十三条第二号から第三号までに掲げる作業場について、その空気中の放射性物質の濃度を一月以内ごとに一回、定期に、放射線測定器を用いて測定し、その都度、前条第一項各号に掲げる事項を記録し、これを五年間保存しなければならない。  ただし、測定が著しく困難な場合は計算による算出も認める   ・作業室:非密封RIを使用する部屋 (2013 76)   a. 適用範囲   b. 放射線の定義   B. 規則 a. 放射線業務〈労働安全衛生法施行令別表第2〉 b. 作業主任者〈免許、試験、職務〉 (2013 76)  管理区域ごとに選任が必要  エックス線:「放射線技師」「原子炉主任技術者」「主任者(第一種)」:申請によって取得可能  ガンマ線:上記に加え「主任者(第二種)」も申請によって取得可能   c. 特定エックス線装置 d. 撮影と透視時の措置    e. 放射線装置室    f. 放射線源の取出と収納   g. 定期自主検査、記録...
対策ノート 

コンピュータ

4. コンピュータ A. ハードウェア、ソフトウェア a. ハードウェア〈入出力装置、中央演算装置、記憶装置、制御装置〉 (2013 68) ・RAID :複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術   b. プログラム言語   B. ネットワーク  a. 通信回路 b. OSI 参照モデル (2015 70) 第7層:アプリケーション層:具体的な通信サービスを提供 (2012 68) ・DHCP :ネットワーク設定を自動的に割り当てるプロトコル ・FTP:特定のコンピュータ間でファイル転送する時に使用するプロトコル ・HTTP :WWWで用いられ、HTMLで書かれた文章を送るためのプロトコル ・IMAP4:メールサーバ上でメッセージを保存・管理できるプロトコル ・SMTP:電子メールを送信するために使用するプロトコル ・SSH:公開鍵暗号を利用した高速かつ安全な通信方法(遠隔操作などに使用)   第6層:プレゼンテーション層 :データの表現方法   第5層:セッション層 :通信プログラム間の通信の開始から終了までの手順  ...
対策ノート 

信号理論 / 画像工学

2. 信号理論 A. 信号 a. 通信信号〈通信手段分類、変調方式分類〉   b. 帯域幅、波形   B. スペクトル(解析)  (2016 73 76、2012 62) 周期関数(同じ波形が周期的に表れるもの) → フーリエ級数展開 非周期関数(波形に周期性がない) → フーリエ変換 a. フーリエ級数 ★ b. 線スペクトル〈振幅、パワー、位相〉 c. パーセバルの等式 ★ d. 連続スペクトル e. シュワルツの不等式 ★ f. 標本化定理 ★   C. 波形伝送 a. システム関数 b. 全域通過伝送系   c. 低域通過伝送系   d. 信号雑音比〈SN 比〉 e. ウィナー・ホッフの積分方程式   f. 波形のラプラス変形   g. 回路網の伝達関数 3. 画像工学 A. 画像の取扱い a. 線形システム    b. 点広がり関数、線広がり関数    c. ディラックのデルタ関数   d. シフトインバリアント    e. コンボリューション演算   f. デジタル画像生成〈標本化、量子化、ナイキスト周波数〉 B. 画像変換   a. 線形変換   b. 離散変換   c....
対策ノート 

検出効率、分解能 / 計測器

3. 放射計測〈ラジオメトリ〉 A. 検出効率、分解能 a. 検出効率 (2012 記述) ・固有効率 :検出器の効率 = 「計数された数」÷「入射した数」 「γ線のエネルギー」「検出器の長さ」に依存   ・絶対効率 :ある一本のγ線を検出器が計測する確率(幾何学的効率)   絶対効率 =「固有効率」×「立体角」   「γ線のエネルギー」「検出器の長さ」「検出器の半径」「検出器線源間距離」に依存する   ・全エネルギーピーク効率 :全エネルギーピーク効率 = 「全検出器効率」×「光電ピークの面積」÷「スペクトルの全面積」   ・端窓型の幾何効率  G = Ω/4π =    *r<<dの場合 =     Ω:立体角  d:試料と検出窓の距離   r:検出半径   b. 空間分解能、時間分解能、エネルギー分解能   B. 計測器 ○印加電圧と収集電荷の関係 (2016 記述) ①再結合領域    ②電離領域    エネルギー測定可能 ③比例領域    エネルギー測定可能 ④境界領域     ⑤GM領域    エネルギー測定不可 ⑥連続放電領域  エネルギー測定不可   a. 電離箱  →...
対策ノート 

データ処理

4.データ処理 A. 統計 a. 不確かさ (2017 70) ・Aタイプ評価 :様々な不確かさの成分を、観測値の統計解析つまり標準偏差によって評価すること ・Bタイプ評価 :測定実験データ以外の様々な情報による、標準偏差に相当する大きさの推定 ・標準不確かさ :標準偏差を用いた評価 ・合成標準不確かさ :標準不確かさの二乗の重みつき平均の平方根。感度係数を用いる ・拡張不確かさ :「合成測定標準不確かさ」と「1より大きい定数」との積 包含係数=2(95%)を良く用いる   ○放射線測定の統計誤差 (2015 記述) ・誤差の伝播 ・統計的変動(矢印に従い簡略化される)  2項分布 → ポアソン分布 → 正規分布   ・計数の標準偏差(σ) (2016 18、2013 記述)   標準偏差σ=√N      N:生の計数(カウント) N0±σ=68%   N0±2σ=95%  N0±3σ=99.7%   ・計数率とその標準偏差 (2013 60)  計数率 = N÷t   t:測定時間  計数率の標準偏差=√N÷t ★   ・相対誤差 = √N÷N =1/√N ・放射能の測定値 n±σ...
対策ノート 

MRIのアーチファクト

J. アーチファクト  a. 種類、発生原因、低減法 (2017 37、2016 36、2015 25、2013 29、2012 24) ○機械トラブルによるアーチファクト 「ゴーストアーチファクト」「ラインアーチファクト」「プリアンプ故障」「傾斜磁場遮断」 「ジッパーアーチファクト」など   ★折り返しによるアーチファクト ・被写体がFOVよりも大きい時に発生、FOVより外の組織が位相エンコード方向に折り返してしまう ・対策  位相エンコード数を増やす  FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加  FOVを広げる、SENSEアルゴリズム(パラレルイメージング)法 オーバサンプリングの使用、表面コイルの使用   ★データ打ち切りによるアーチファクト(トランケーションアーチファクト) ・2次元フーリエ変換時に、信号強度の異なる境界に縞目状に位相エンコード方向に出現 ・対策:ピクセルサイズを小さくする。マトリクスサイズを大きくする 位相エンコーディング数を極端に減らさない 生データにフィルタをかける(SN比は向上するが,空間分解能は低下する) 高空間周波数データを外挿す...
error: Content is protected !!